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春の立山・剱岳

N井です。

5月3日~6日は初級冬山登山学校のオプション山行で
北アルプスの立山・剱岳に行ってきました。
室堂からすぐの雷鳥沢のキャンプ場で泊まりました。
剱岳のピークは踏めませんでしたが、良い山行でした。

この山行に行くにあたって、事前のトレーニング山行が
4月25日、26日、29日の3回に渡ってありました。
砂場(雪の代わり)でのアイゼン歩行(登り方、下り方、トラバース)、
岩場でのアイゼン歩行(登り方、下り方、トラバース)、
アイゼン登攀(タイブロックで確保)、
ピッケルの積極的な使い方、
搬出方法(1/6引き上げシステム)の確認、
確保支点の作成、などを繰り返し行いました。
実際の山行でも役に立ったと感じる有意義な練習でした。
やはり、事前のトレーニングはとても重要です。

行動内容
3日:室堂→雷鳥沢→雪洞掘り
4日:雷鳥沢→立山三山→雷鳥沢→雪洞掘り
5日:雷鳥沢→剱沢→平蔵のコル→雷鳥沢
6日:雷鳥沢→室堂

3日はとても良い天気。
この日の行動は室堂から雷鳥沢まで歩くだけ。
キャンプ場にテントを張る。
その後、近くの吹き溜まりを雪洞にするべく、ひたすら掘る。
油断して日焼け止めを塗らなかったため、メチャ焼けてしまう。
その後、近くの急斜面で滑落停止訓練をしました。

3日。快晴の立山。


4日は早朝にテント場を出発。
この日は立山三山を縦走しました。
天気は曇りだが、悪くはなさそう。
一ノ越へ登る途中、滑落停止訓練を少しだけしました。
いつも通り、T上校長は熱血だ。
三山縦走後、大走りを下るが、途中から本来のルートから左の少し急な
斜面の尾根へ逸れてグリセードで下る(こけてばっかりだったが)。

4日は立山三山を縦走。(T氏撮影)


雷鳥、現る。(G氏撮影)


その後は昨日の続きの雪洞掘り。これがかなりしんどかった。
明日は早く起きるので、あまりゆっくり起きていられないが
せっかく近くに温泉があるので、入って暖まってから寝ました。

5日は夜中にテント場を出発。
天気は快晴で、空を見ると天の川が綺麗に見える。
雷鳥沢から剱岳へは遠い道のりでした。
長~い雷鳥坂を越えると、そこには初めて近くで見る剱岳の姿が。
しばらくすると夜が明け、青い空とくっきりと映える剱岳に思わず見とれる。
一服剱、前剱と順調に越えてきたが、段々ガスが出だした。
カニの横ばい手前の平蔵のコルでガスが濃くなり、見通しが悪いのと
T上校長のこの後天気が崩れるとの予報のため、撤退決定。
来た道を戻りました。
途中、滑落停止訓練やグリセード、尻セードをしながら下山しました。

5日早朝。剱岳の姿が。(N氏撮影)


剣山荘からは急登となる。(T氏撮影)


前剱への登りが見える。(N氏撮影)


前剱への急登の全景。(T氏撮影)


急登を登っているところ。(T氏撮影)


急登、続く。(T氏撮影)


まだまだ続く。(T氏撮影)


振り返ると素晴らしい眺望。(T氏撮影)


高度感のある小ピークを何度か越える。(T氏撮影)


ガスが出てきた。(T氏撮影)


ガスが濃くなり、撤退開始。(T氏撮影)


帰りも気をつけて歩く。(T氏撮影)


この日も温泉に入って、生ビールで乾杯。
寝不足と暖まったせいか、メチャ眠くなりました。

5日晩から6日にかけては、すごい風が吹いていました。
寝ている時、テントのポールが折れるんじゃないかと思いました。
バタバタ音がうるさくて、あんまり熟睡出来なかった。
こういう状況なら雪洞の方が数倍快適だろう。

お疲れ様でした。

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